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COLUM BY HIROKAZU YOSHIDA.
建築家吉田裕一がお送りする不定期コラムです。


2015.11.05(thu)
ショパン国際ピアノコンクール2015雑感

(有)吉田建築研究所 吉田裕一

ショパン国際コンクール2015は先日、韓国のチョ・ソン・ジンが優勝と言う形で終了した。
今回も素晴らしい演奏で熱い戦いを見せてくれたコンテスタントには有難うと言いたい。
また韓国にとっては初のショパコン優勝者ということで、それこそノーベル賞なみの扱いだと言う。
しかし、後日発表されたコンクールのHPの採点表を見ると、一見圧勝のように見えるが実はそうではなかったようだ。
最終審査10人の中、10点満点をつけた審査員が二人だけ、さらに多くの審査員が9点をつける中たった一人1点をつけたのが、フランスのフィリップ・アントルモン。
アントルモンと言えば、すでに80歳になる老大家、よほどチョ・ソン・ジンの音楽性が気に入らなかったのだろう。3次審査からファイナリストを選ぶ際にも一人だけNOWだった。
こんなこともあり、審査はもめたらしく、一時は一位なしも検討されたようだ。
ところで、くだんのアントルモンだけれど、彼の輝きは1950年代から60年代であったと思う。
ラヴェルの名曲「逝ける(亡きとか死せるとかも言う)王女のためのパバーヌ」を彼ほど物憂げで、けだるく、高貴で、そしてロマンティックに弾いた演奏を聴いたことがない。
最近は指揮もするなど活躍の場は広がっている(広く浅く)のだろうけれど、私にとってはこの一曲だけで、アントルモンは一生忘れないピアニストになっている。
youtubeには2008年の動画もアップされているが、やっぱり素晴らしいのは1959年録音のアナログ録音です。
ラヴェルとショパン、同じ土俵で論ずることは出来ないと思う、でも、彼の演奏を聴くとなんとなくわかるような気がしてくるから不思議だ。

https://www.youtube.com/watch?v=4wDxIW0CGXQ

以下ファイナルの審査結果です。



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